ソロモン諸島の概要
ソロモン諸島はオーストラリアの北東、パプア・ニューギニアの東に浮かぶ大小約1,000を数える島から成る群島国家で行政上は9つの州に分かれている。中心は東経155〜170度、南緯5〜12度にあるガダルカナル島で、首都ホニアラは島の北側中央やや西寄りにある。ホニアラには約5万人が生活しており、これは全人口460,000人の約11%にあたる。ホニアラは現地の言葉で「東風の吹くところ」という意味。
ソロモン諸島の土地面積は29,785万平方kmで、これはフィジー諸島の1.6倍。日本で例えると四国の1.6倍程度の大きさになる。主島のガダルカナルの面積は5,336平方kmで、これは愛知県や千葉県よりほんの少し大きい。
ガダルカナル島は、第2次世界大戦中に日本軍と連合軍が激突した島であり、いたるところに日本軍や連合軍の残した朽ちた兵器が今も放置されたままになっている。
南太平洋諸島の中でもソロモンは日本に知られていない国の一つであり、それだけに自然が手付かずで残された、まさに最後の秘境とも言える。
ソロモン諸島へのアクセス
パスポートとビザ
観光目的の場合は事前にビザを取得する必要はなく、入国時に3ヶ月以内の滞在が許可され、さらに申請によって3ヶ月の延長が認められる。ただし、出国のための航空券の提示が求められる。就労目的の場合は、入国前に労働許可証と入国・居住許可証の取得が必要。
パスポートは入国日から滞在日数+6ヶ月の残存期間が必要。
航空路
ホニアラの東11qにあるホニアラ(旧ヘンダーソン)国際空港(HONIARA INTERNATIONAL
AIRPORT)がソロモンの唯一の国際空港。日本からの直行便はなく、オーストラリアのブリスベン経由が一般的であるが、ポートヴィラ/ナンディ経由、若しくはポートモレスビー経由も利用できる。ブリスベン〜ホニアラ間はソロモン航空が週4便(火2便、金2便)を運行している。その他ホニアラ〜ポートモレスビー間(月1便、金1便)、ホニアラ〜フィジー間(木1便)がある。
日本〜ブリスベン間は多くの航空会社が運行しており、JALもカンタス航空と共同運航している。フィジーのナンディ、ニュージーランドのオークランドからもホニアラに入れるが、ヴァヌアツのポートヴィラを経由することになり便数は少ない。
空港使用料
40ソロモンドルが必要となる。
税関
紙巻たばこ200本、葉巻き50本またはパイプたばこ250g、アルコール2リットル、ソロモン・ドル(SI$)600.00までの物品は無税で持ち込める。生きている動物や植物、肉類、武器類などは許可が必要。
トラベル・インフォメーション
通貨と両替
ソロモン諸島の通貨はソロモン諸島・ドル(Solomon Island Dollar=SI$で表示)、補助通貨はソロモン諸島・セント。紙幣はSI$2、5、10、20、50、SI$1はコイン。コインは1、2、5、10、20ソロモン・セント。
両替はソロモン国立銀行のほかオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、ウエストパック・銀行 (WBC) のほか、主要なホテルでも可能。銀行はホニアラのほかは、ギゾ (Gizo)、アウキ (Auki)、ムンダ (Munda)、キラキラ (Kirakira) などでも可能である。為替レートの目安はSI$1.00=約15円 (2005年9月現在)。なお、日本では両替えできないのと、ホニアラ以外では日本円より米ドルまたはオーストラリア・ドルからのほうが確実。
時差
日本よりも2時間早く、日本が正午の時、ソロモンは午後2時。
税金とチップ
ホテルやレストランは10%のサービス税がかかるが、請求額に税金が含まれているかどうか確認すること。チップの習慣はない。チップはソロモン人の誇りにも影響することなので、旅行者は感謝の気持ちを現金でなく態度で表すようにしたい。
電気・電圧
230/240V、50Hz、プラグはオーストラリアと同じ3つ穴式で、日本の製品は変圧器アダプターが必要である。
水
水道の水は決して飲まないこと。もちろん氷も水道の水なので口にしないことである。水はミネラルウォーターを購入して、常に持ち歩くこと。また、生野菜は浄化した水で洗い、果物ジュースも水で薄めたものは口にしないことである。
郵便
郵便はすべて私書箱で管理される。日本への郵便はハガキがSI$0.30、封書がSI$1.10、航空便で早くて2〜3週間ほどかかる。
電話
電話の普及は徐々に進んでおり、町には電話ボックスが増えている。コインを利用すると市内通話の料金が1分SI$0.60、カードを利用するとSI$0.16。日本への国際電話は1分間SI$7.10。
ソロモン諸島の国番号は677。
その他留意点
病気とその対応
ソロモンで注意が必要なのは、ハマダラ蚊が媒介する発熱性伝染病のマラリアである。特効薬があるとは言え、一度体内に入ったマラリア病原虫を完全に退治することは難しいので、ハマダラ蚊が活発に行動する夕方からは、長ズボンを穿くなど服装に注意し、露出している部分には虫除けスプレー等で対策をとったほうがよい。世界的に感染率の高い地区に指定されているので、旅行前には医師に相談して、予防薬を服用しておきたい。
服装
ソロモンの人々はカジュアルな服装をしている。子どもたちは上半身裸も多いし、年輩の女性で胸を出している人も良く見かけるが、旅行者は町中で肌を露出しないように注意したい。特に若い女性のショートパンツ姿は非難の目を向けられることになる。
他人の土地への侵入
ソロモンの土地はほとんどが個人(部族)の所有であり、許可なく立ち入ることは不法侵入となる。ツアーなどでガイドと一緒に戦跡などを訪れる場合を除いては、そのエリアで最初に出会った人に許可を求めることである。そうすれば然るべき人に会わせてくれるか、どうすれば良いかを教えてくれる。
写真撮影
地元の人を入れて写真を撮りたい場合は、事前に必ず許可を求めること。無許可で撮影することは相手のプライドを傷つけることになる。ソロモン人は写真に写ることが一般に好きなので、言葉が通じなければ身振りでもOK、積極的にモデルになってくれる。
ソロモン諸島のアクティビティと宿泊事情
ダイビング
戦後60年間、ソロモンの海は訪れるダイバーもそれほど多くなく、日米両軍の艦船や航空機がそのまま沈んでいる。特に集中しているのはガダルカナル島の北西部で、ホニアラの沖合から北西部にかけて旧日本軍の戦艦比叡や霧島など、連合軍の巡洋艦や駆逐艦など数十隻が沈んでいる。
ガダルカナル島の北西に位置するニュー・ジョージア諸島のマロボ・ラグーンやロビアナ・ラグーン、ボナボナ島やギゾ島周辺には、探検好きのダイバーに絶好のポイントが無数にあり、初心者からベテランまでが楽しめるダイバー天国である。
戦跡ツアー
第2次世界大戦で日本軍と連合軍が激突したガダルカナルを始め、ソロモン諸島を訪れる日本人観光客はそのほとんどが戦跡巡りを目的にしている。ホニアラ周辺には数多くの戦跡があり、日本兵が玉砕した「血染めの丘」は当時の様子をそのまま今に伝えている。
宿泊事情
首都ホニアラとニュー・ジョージア諸島のギゾとムンダ、マライタ島のアウキを除くと、ソロモン諸島には近代的な設備を有する宿泊施設は少ない。それでも州の中心となる街にはいくつかの宿泊施設がある。トイレやシャワーはほとんどが共用であるが、それだけに安い料金で利用できる。なお、多くの村に旅行者を泊める施設があるが、草葺きの小屋には何の設備もなく、トイレも外の自然の中で済ませる方式のものである。
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