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パプア・ニューギニア
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パプア・ニューギニアの概要

赤道のすぐ南、オーストラリアの北には巨大なニューギニア島とその周辺に1,000を超える島々がある。ニューギニア島の東半分が最後の秘境と云われるパプア・ニューギニアであり、西半分はインドネシアに属するイリ ヤン・ジャヤ。大小700もの島から成るパプア・ニューギニアは、総面積46.2万平方キロメートルで日本の約1.25倍、人口は約513万人でパプア人やニューギニア人、高地族を中心に多くの部族で構成されている。言語の数も多く、実に750にも及ぶ異なった言葉が話されているという。
国名のパプア・ニューギニアは、1526年に上陸したポルトガル人が「パプア」と名付け、その後に上陸したスペイン人が「ニュー・ギニア」と名付けたことに始まる。パプアはマレー語の「縮れ毛」を意味し、ニュー・ギニアはアフリカの「ギニア」に似ているからと伝えられている。首都はポートモレスビーでニューギニア島の東に突き出た半島の南にあり、人口約30万人の近代化的な都市である。また、日本人によく知られているラバウルは、ニューギニア島の東に位置するニューブリテン島の最北端にある。

パプア・ニューギニアへのアクセス
日本からのアクセス

2002年4月20日から毎週土曜日に成田国際空港からポートモレスビーへ直行便(ニューギニア航空 (http://www.air-niugini.co.jp/)が運航されており、料金や利便性の関係で一般的にはこの直行便が便利である。他にオーストラリアのケアンズやブリスベン、シンガポール、マニラ、香港を経由するルートがある。

パスポートとビザ

パプアニューギニアへの入国に当っては、渡航前にビザの取得が必要である。60日以内の観光目的であれば、ポートモレスビーのジャクソン国際空港でも簡単に入手できるが、現地の窓口は大変混雑しており、日本で事前に取得したほうが良い。ビザは在日パプアニューギニア大使館で取得できる(パプアニューギニア大使館:東京都港区三田1−4−28三田国際ビル、電話03−3454−7801)。観光ビザの場合、6ヶ月以上の残存有効日数のあるパスポート、予約済み往復航空券、申請書2通、写真(5cmX5cm)1枚、手数料2000円が必要。原則として申請日の翌日に、60日間有効のビザが下りる。(現在、日本人旅行者のビザ免除が検討されている。)

入国審査と出国手続き

入国には入国カードと税関申告書が必要である。入国審査は質問もほとんどなく簡単だが、税関、特に食品の持ち込みは厳しい。また、高価な電化製品などは1年以上使用している場合は問題ないが、新しいものは課税される場合がある。タバコは紙巻で250本、アルコールは2リットル、少量の香水の持ち込みは無税である。なお、税関の検査後、到着待合ロビーに出る際、パスポートなどの貴重品はすぐ安全な所に収納し、大勢の人に囲まれても十分動けるようにすることが肝要だ。
出国時には出国カードを提出するが、根付きの蘭や1970年以前の精霊像などの持ち出しには厳しい罰則が設けられている。また、蝶の標本にはワシントン条約で輸出入が禁止されているものがあるので注意したい。

空港使用料

30キナ(約1000円)が出国時の航空券に含まれる。

税関

入国審査は質問事項もほとんどなく簡単であるが、税関は厳しく、高価な電化製品などは1年以上使用している場合は問題ないが、新しいものは課税される場合がある。たばこは紙巻きで200本、アルコールは1リットル、少量の香水も無税である。
出国に際して問題になるのは、根付きの蘭や1970年以前の精霊像などで、持ち出しが見つかると厳しい罰則が設けられている。また、蝶の標本にはワシントン条約で輸出入が禁止されいる種類が含まれているので注意したい。

トラベル・インフォメーション
通貨と両替

パプアニューギニアの通貨はキナ(Kina:真珠貝を意味する)とトヤ(Toea:小さな貝を意味する)があり、1キナ=100トヤ。紙幣は50、20、10、5、2キナがあり、硬貨は1キナ、50、20、10、5、1トヤがある。20キナ紙幣には伝統的社会の宝である豚がデザインされている。日本円は空港や市中の銀行、両替所、ホテルで両替できるが、到着時にジャクソン空港内の両替所で必要額を両替し、ホテルなどの支払いはクレジットカードで行い、さらに換金が必要と考えられる場合は、米ドルまたは豪ドルの現金を用意しておくと良い。なお、帰国時に使い残したキナを、ジャクソン空港の国際線ターミナルビル1階の銀行で円に両替するのを忘れずに。為替レートは1キナ=約42.57円(2007年4月9日現在)。

付加価値税(V.A.T.)

パプアニューギニア国内での買い物には10%の付加価値税(消費税)がかかる。なお、国際線航空運賃は非課税。

現金とクレジットカード

日常生活で一番使われるのは小額貨幣で、20キナ紙幣以上はあまり使われない。ホテルや高級レストラン以外では、釣り銭も用意されていなかったりするので、小銭を持ち歩きたい。
クレジットカードでは、VisaやMaster Card、American Express、Diners Clubは高級ホテルや高級レストランで利用できる。

チップ事情

チップの習慣はない。感謝の意味で「テンキュー(Tenkyu)」(ピジン語)と応えよう。
なお、何か特別に用事を頼んだ場合、1〜3キナ程度渡すこともある。

時差

日本より1時間進んでおり、日本が正午の時、午後1時となる。近隣諸国ではオーストラリアのシドニーとは時差がなく、ニューギニア島の西半分(イリアンジャヤ)より1時間、フィリピンより2時間早くなっている。

郵便

郵便の形態は日本と全く異なり、すべて郵便局の私書箱 (P.O.BOX) で管理される。これはパプア・ニューギニアには配達の組織がなく、郵便は各地区にある郵便局の個人の私書箱に入れられ、そこへ取りに行くことになる。私書箱のない人は、友人の私書箱を借りている。旅行者は滞在しているホテルか最寄りの郵便局気付で受け取れる。国内郵便の料金は50gまでの封書が50トヤ、日本までの海外郵便は25gまでの封書が1.45キナ 、50gまでが5.35キナで、ポートモレスビーから約1週間かかる。

電話

電話は、都市ではホテルや郵便局、空港周辺などに公衆電話があり、コイン、テレホンカード、テリカード(プリペイドカード)が使える。通話料金は市内は時間に関係なく一律30トヤであり、また、全国どこからでもダイヤル直通で国際電話がかけられる。日本へのかけ方は05−81(日本の国番号)−3(東京)−○○○○―○○○○、料金は1分4キナ40トヤ。交換手を通す場合は(016)で呼び出し、相手先の番号を伝え、一度切って交換手の折り返しを待つ。なお、パプアニューギニアの国際電話の国番号は675。

電気・電圧

240ボルト、50ヘルツで、プラグは一般に「Oタイプ」と呼ばれる「ハの字」二股形、3つ穴式でオーストラリアやニュージーランドと同じ。電気事情は主要都市を除いては普及が遅れており、朝夕の数時間だけ送電されている離島もある。日本の電気製品は変圧器アダプターが必要。

飲料水と食事

ポートモレスビーの水道水は安全とされているが、旅行者は沸騰させた水またはミネラルウォーターを購入して飲料水とすることが賢明である。また、氷は水道水で作られるので、これも避けるほうがよい。
食事は高級レストランなどを除いて、火を通したもの以外は口にしないことである。 サラダは浄化した水で洗ってから食べること。

その他留意点

治安
パプアニューギニアの国民の大半は、人懐っこく、優しいが、一般的に治安状況は悪いと考えたほうが良い。窃盗、強盗を始めスリ、置き引きが多く注意が必要だ。「ラスカル(Rascal)」と呼ばれる凶悪な強盗団が、武器を持って徒党を組んで暴れたり、観光客を襲うことがある。外出する時は、目立たぬ服装(特に女性は露出の多い服装は控える)で夜間や日中の単独行動、バス停、百貨店など人の多いところ、人影の少ないところ、午後のマーケットやPMVバスの利用を極力避け、また、出来るだけ現地人(ガイドなど)と行動を共にする。常に周囲を確認し、怪しい場所や人には近づかないこと。危険地帯に近づくと、地元の人が教えてくれることもある。貴重品(現金、カメラなど)を他人に見られないようにし、多額の現金を持ち歩かず、ウエストバッグの使用を避ける。バック類は必ずカギのかかるものを選び、常に手元においておくことが必要だ。


マラリアと予防接種
日本から直接入国する場合、原則として予防接種は必要ない。但し、地域によりハマダラ蚊が媒介する伝染病のマラリアが存在する。ポートモレスビーやマダンなど乾燥した都市部ではほとんど見られないが、ジャングル地帯やセピック川流域では特に注意が必要である。現在は予防薬や特効薬があり、早期に適切な処置をすれば問題ないが、一度感染すると再発の可能性があるので油断は出来ない。英国製「ダラプリム」、エスエス製薬のメファキン錠などマラリアの予防薬は、事前に購入できるので持参すると良い。パプアニューギニアの薬局でも簡単に入手できる。予防薬は、通常、危険地帯に入る1週間前から服用し、安全地帯に戻ってからも、さらに1週間飲み続けることになる。但し、予防薬はマラリアの感染を完全に防ぐものではなく重症化を防ぐものなので、少しでも体の異常を感じたら、必ず医師の診察を受ける必要がある。

  マラリア予防薬購入先:各都道府県の検疫所
                  赤玉薬局:03-3491-1256

マラリアは、「ハマダラ蚊」が媒介する発熱性伝染病だが、最大の予防はこの蚊に刺されないこと。この蚊は夜間、特に17時から21時にかけて活動し下肢をよく刺すので、この時間帯には長ズボン、靴下で皮膚を露出しないようにし、露出している部分は防虫スプレーを使う。また、この蚊は黒色系統の服を好むため白色系統の服を着ると良い。高地では少ないが油断は禁物である。

薬物
パプア・ニューギニアでは、胡椒科の木であるビンロウ樹の実を口に入れてチューインガムのように噛む習慣がある。「ブアイ(buai)」と呼ばれる一種の嗜好品で、子どものうちから口をクチャクチャさせている。噛むと口の中が真っ赤になってしまう。
また、ハイランド地方ではマリファナの自家栽培が行われている。栽培そのものは違法ではないが、これを旅行者が入手すると犯罪となるので注意したい。
同じようにたばこの栽培も行っている。これも重要な換金作物であり、地元で加工された葉巻状のものや新聞紙で巻いたものがマーケットで売られている。

服装・装備

一般的に低地、海岸部では夏服でもよい。ハイランド地方へ旅行する場合、かなり気温が下がるので軽い防寒服を用意するとよい。昼間は気温が高く日差しが強いため、熱射病予防のため帽子、サングラス、日焼け止め、ミネラルウォーターを用意する。セピック川流域やブッシュ(草むら)では、マラリア予防のため長袖、長ズボンが必要だ。雨季(11〜4月)にはスコールがあり、薄いレインコートや折畳の傘も便利。その他、常備薬、ティッシュ、ウエットティッシュも必要。

現地人との交流

パプアニューギニアの人はアルコールに弱い。お酒を飲むと性格が変わってしまうこともあり、彼らとお酒を共にするときは十分に注意したい。なお、ホテル、レストランなど指定された場所以外での飲酒は法律で禁止されている。

メディア

新聞は, 「Post Courier(英語)」、「The National(英語)」、「Independent(英語)」、「Wantok(ピジン語)」がある。また、ラジオは、民間で「NAUFM(英語)」、「YUMIFM(ピジン語)」また、民間FMラジオ局がセントラル、ミルンベー、モロベなどの各州で開局、その他NBCから分離したFM100局(英語、ピジン語)があり、FMは24時間放送されている。AM局、SW(短波)局はNBCが運営している。
TVは、ローカル局の「エムティービー(EM TV)」(英語、ピジン語)一局だけ、その他、ケーブルテレビで40局ほどの外国放送が見られる。

祝祭日

2007年の祝祭日は次の通り。

1月1日 ニュー・イヤーズ・デー(新年)(New Years Day)
4月6日 グッド・フライデー(聖金曜日)(Good Friday)
4月7日 イースター・サタデー(Easter Saturday)
4月9日 イースター・マンデー(Easter Monday)
6月11日 クイーンズ・バースデー(女王陛下誕生日)(Queen’s Birthday)
7月23日 ナショナル・リメンバランス・デー(国家追悼記念日)(National Remembrance Day)
9月16日 インディペンデンス・デー(独立記念日)(Independence Day)
9月17日 インディペンデンス・デー(振替休日)(Independence Day in Lieu)
12月25日 クリスマス(Christmas Day)
12月26日 ボクシング・デー(Boxing Day)
パプア・ニューギニアの国内交通事情

主要都市を中心に周辺へ延びる道路整備が行われているが、広大なジャングルや4000mを超える山脈がニューギニア島を横断しているため、南側に位置する首都ポートモレスビーと北側にある第2の都市ラエを結ぶ道路はない。道路の整備がもっとも進んでいるのはマダンの北の海岸線に沿って走るノース・コースト・ハイウェイで、セピック川河口のヌビア村まで続く。また、ラエからゴロカを経てマウントハーゲンに至るハイランド・ハイウェイも比較的整備が進んでいる。
旅行者が国内を移動する場合は、長距離は飛行機、都市の周辺は公共バスのPMVs、奥地には小型飛行機を利用するのが一般的である。

航空便
海外の主要都市を結んでいるのはニューギニア航空(Air Niugini)とエアラインPNG(Airlines of PNG)の2社。国内線は、ニューギニア航空、エアラインPNGの他、エアリンク(Airlink)、MAF航空などがあり、いずれも小型飛行機を中心に運行している。
 主要都市には必ず空港があり、奥地や僻地にも滑走路を備えた村があるなど、パプアニューギニアの空の便は充実しているが、難点は便数や路線の変更が結構多いことである。また、飛行機が小さいため、確実に予約やリコンファームを行い、早めにチェックインすることが重要。

PMVs (Public Motor Vehicles)
PMVsは、国内をくまなく走っている身近な公共バス。市内循環、中距離、長距離の3種類があり、市内を走るバスの料金は、ポートモレスビーを除き、一律K0.50 (50トヤ)。バスには日本製のミニバスと、トラックを改造して木の長椅子を付けたものの2種類がある。市内を走るバスは、客が降りたいところが停留所で、乗る場合には手を振ると停まってくれる。バスには立ち席はなく、満席の場合は乗ることができない。料金は乗車後に、ドアの近くに座っている車掌に払う。
中・長距離バスはマーケットから出発する。長距離バスはほとんどが早朝の出発であるが、満席になるまで発車しないので、場合によっては2時間も車内で待たされることもある。
なお、路線が複雑で、路線図などの案内もなく、治安も悪いので旅行者は知り合いの現地人と乗車する以外、利用を避けたほうが良い。

タクシーとレンタカー
タクシーは、ポートモレスビーなどの大都会でもほとんど走っておらず、地方都市にはない。また、事前に料金を交渉する必要があり、旅行者にはあまり勧められない。
レンタカーはエイビス(Avis)、 バジェット(Budget)、スリフティー(Thrifty)、ハーツ(Herrz)が主要都市で営業している。車の多くがマニュアル車である。地元の人と一緒の場合は問題ないが、道路の舗装状況が劣悪であり、雨が降ると道路が冠水し、また、車両の盗難、車上荒らし、路上での立ち往生の際の強盗など治安の悪さもあり旅行者だけで利用するのはお勧めできない。

パプア・ニューギニアのアクティビティ

大自然に包まれた神秘の国パプア・ニューギニアへの旅行は、個人旅行の一般化には少し時間がかかりそうだが、目的をもったグループ旅行は次第に増える傾向にある。最近増えているのはダイビングや自然観察、シンシン・ショーなどの文化探訪、ブッシュ・ウォーキングなどを目的としたツアーである。また、慰霊のための戦跡ツアーも年輩者を中心に続いている。特に、マウントハーゲンとゴロカで行われる「シンシン」は、祭りの時にしか行われないので、ツアーに参加しない限り見るのは難しい。
「シンシン」とは部族のダンスの総称で、ハイランド・ショー以外にニューギニア各地で見られる。また、慰霊のための戦跡ツアーも年配者を中心に続いている。

ダイビング
パプアニューギニアで最も進んでいるのがダイビングで、世界有数のダイビング・スポットがある。ここの魅力はなんといってもスポットが荒らされていないこと、そして海洋生物の多彩さ、魚影の濃さに加え、台風がなく1年中ダイビングが可能であり、太平洋戦争当時の沈船や戦闘機のスポットも多く、バラエティに富んでいることである。スポットはシーズンにより大きく分けて2つあり、一つはコーラルシーとソロモン湾に面した「南東エリア」(ポートモレスビー、アロタウ、トウフィ、イースタンフィールズ、フォン湾、ダントルカストー諸島、トロブリアンド諸島、エグン環礁、ウンボイ島周辺)で、もう一つは、ビスマルク海、太平洋に面した「北西エリア」(マダン、キンベ湾、ラバウル、カビエン、マヌス島、バガバグ島、カーカー島、ロング島、クラウン島、ニニゴ島、ハーミット諸島)である。ダイビング施設のあるサイトは9箇所しかなく、また各サイトのサービスは小規模で、1〜2軒が10〜20名規模の収容能力を持つだけである。クルーズでしかいけないサイトがあり、約10隻のダイブクルーズ船が運航している。しかし、それだからこそ格別なダイビングが楽しめる。
日本人が多く訪れるスポットは、ニューギニア島のマダンとポートモレスビー、アロタウ、ニューブリテン島のキンベ(ワリンディ)、ニューアイルランド島のケビエンなど。この内ポートモレスビーだけがニューギニア島の南にあり、水温が平均して3度ほど低く、ボロカサゴやピグミーシーホースなどが比較的浅い場所で見られる。北側のビスマルク湾に面したスポットでは、ギンガメアジやバラクーダ、イソマグロなどの大型回遊魚が多く、また、どのエリアもスケールの大きなサンゴ礁がダイバーを楽しませてくれる。ダイビングは現地で手配しなくても。日本からのツアーがあり、情報も入手できる。

クラブアイランダー

Club Islander(TEL:03-5721-5861)
パプア・ニューギニアのダイビングツアーを開発して7年、定期的な現地調査を実施していることから情報が正確との評判がある。
http://www.clubislander.com

サーフィン
パプアニューギニアの特徴はコンスタントなファンウェーブとサーファーの少なさである。サーフスポットとして世界からサーファーを受け入れているのは、モンスーンのうねりがあるカビエンとヴァニモの2箇所だけで、11月から3月に限られている。但し、先祖伝来の地主制度があり、海にもリーフ・オーナーが存在するので、海に入る場合は「パプアニューギニア・サーフィン協会」(Surfing Assn. of Papua New Guinea) の許可を受けることが不可欠。

フィッシング
パプアニューギニアのフィッシング(ルアーおよびゲーム・フィッシング)はオーストラリア・スタイルで豪快、疾走するクルーザーで大物とのファイトが楽しめる。全体的にフィールド、設備、サービスは限られているが、盛んなのはビスマルク海や群島エリアで、マダン、ラバウル、ケビエンが中心である。
外洋ではブルーマリーンやブラックマリーン(カジキ)、マヒマヒ(シイラ)、キハダマグロが狙える。海岸近くではイソマグロやバラクなどが中心。川ではバラマンディー、ブラックバス釣りが楽しめる。ただ、パプアニューギニアの土地はそのほとんどが個人の所有であるため、許可がなければ立ち入ることが出来ない。従って、フィッシングのツアーもあまりなく、希望する人は旅行会社に手配を依頼するのが安全・確実である。

トレッキングと登山
トレッキングで一番の人気は、パプアニューギニア東部中央を東西に走るオーエンスタンレー山脈の北側の日本軍が開いたココダから山脈を越え南側のソゲリ村までのココダ・トレイルを6泊7日で踏破するコース。総距離は約90km、途中の村々を訪問しながらの旅は欧米人には大変な人気だ。
パプアニューギニアの本島中央部を東西に走る3000m級のビスマルク山脈の最高峰、ハイランド地方のウイルヘルム山(標高4509m)は、日本人の登山愛好者にも良く知られている。標準的な登山ツアーは4泊5日で、前後にマウントハーゲンやマダン観光が組み合わされている。

自然観察ツアー
熱帯雨林が生い茂るジャングルは動植物の宝庫であり、ポートモレスビーでさえ郊外に少し車を走らせると大自然への入り口となる。

(バードウォッチング)
鳥類は約700種類が生息し、内390種が固有種であると言われる。日本では正式名がフウチョウ(風鳥)である極楽鳥だけでも、全42種類のうち38種類がパプアニューギニアで確認されている。国鳥も極楽鳥の一種のオオフウチョウで全長30〜40cmあり、オスの羽は目を見張るほど美しい。アカカザリフウチョウは国旗に使われている。繁殖期にはオスが1箇所に集まって踊り、メスがそれを見て選ぶ習性が面白い。カソワリやオオギバトも固有種として有名。大きなくちばしのサイチョウ(ココモ)、ペリカン、独立したオウムの種類も多い。ホテルや旅行会社が現地ガイド付のツアーを主催し、その他、ポートモレスビーのバリラタ国立公園のツアーも楽しい。

(動物観察)
250種類の哺乳類が生息しているが、ニューギニア島の生物区分は有袋動物が特徴のオーストラリア区に属し、アジア大陸の影響はほとんど受けていない。木登りカンガルーやクスクス、ワラビーなど60種類の有袋動物が生息している。他には果物を食べるフルーツ・コウモリ、ダチョウに次ぐ大きさで飛べない鳥、ヒクイドリ、恐竜時代から進化せず卵を産む哺乳類、ハリモグラなどがおり、豹や虎などの猛獣はいない。爬虫類は約110種類の蛇と2種類のワニ、1mにもなるウミガメ(レザーバックタートル)を始め13種類の亀などが確認されている。ポートモレスビー、ラエの動物園、植物園は是非訪れたい。

(蝶・昆虫観察)
蝶の昆虫観察が有名で、世界中のマニアが集まって来る。オロ州のポポンデッタ周辺には世界最大で羽を広げると30cmほどのアレキサンドラ・トリバネアゲハがおり、その他、メガネトリバネアゲハ、ゴクラクトリバネアゲハ、キマエラトリバネアゲハもいる。レイにあるレイ工科大学の「インセクトファーム」では蝶を養殖し販売しており、違法(ワシントン条約違反)にならない形で購入することもできる。またマダンやラバウルには観光用の「インセクトファーム」もある。マダンやワウ、ハイランドでは、早朝のジャングルで様々な種類を見られ、ワウの生態学研究所では貴重な蝶を観察することができる。
昆虫については、3つの角を持つパプアキンイロクワガタなどカブトムシ、黄金に輝くクワガタムシや、巨大なゴライアス・ナナフシなど多く生息している。

(蘭・植物観察)
主に熱帯雨林を中心に9000種に近い植物があるが、蘭についても3,000種類もあり、世界の観賞用の蘭の多くがここから広がったと言われている。ファレノプシス(胡蝶蘭)、デンドロビューム、バンダ、パフィオペディラムを初めとし、現在知られている蘭のうち3分の2はパプアニューギニアが原産地である。ポートモレスビーの国立植物園、ラエの植物園では1年を通じて数千種の蘭が観賞できる。海抜2000mを越えるハイランド地方ではシンビジュウム、セロジネ、アーティコーリナム、オーランティロゼウム、カリキュメンタム、フロックス、2005年の世界ラン展日本大賞を受賞したデンドロビュームカスバートソニーなど高地性の蘭が見られる。

シンシン・ショー
生活に密着した「シンシン」は各地で行われている。毎年8月にマウントハーゲン、9月にゴロカで行われる「ハイランド・ショー」は、 各地部族が一堂に会しそれぞれのシンシンが披露される。各部族が伝統を今に伝えるために身体を飾り立て、偉容と華やかさを競うことで会場は異常な熱気に包まれる。特に、男たちのシンシンは、華やかな中に勇壮な戦士の踊りがあり、リズミカルな打楽器の音をバックにその迫力が素晴らしい。

セピック川流域クルーズ
パプア・ニューギニアは世界でも有数の長さのセピック川があり、変化に富んだ流域には200を超える部族が生活し、川は主要な交通手段として有効に機能している。このセピック川中流域をクルーズするツアーがある。一般的に人気のある行程は3泊4日で、広大な湿地帯を旅しながら各村を訪問する。流域には精霊信仰に関連した仮面や彫像などの民芸品が多くあり、その芸術性は高く評価されている。精霊の儀式に使われた古い木像を国外に持ち出すことは、犯罪となるので注意したい。

日本軍の戦跡ツアー
パプア・ニューギニアには13〜15万人の日本人戦没者が眠っている。戦跡は一般的に観光ルートから離れており、陸路では訪れることのできない場所も多く、その場合は小型機をチャーターして空から慰霊することになる。戦跡ツアーのモデルコースは、ポートモレスビーからラバウル、ウェワク、マダン、ラエを回るもので、約1週間の旅程となる。日本軍の基地が置かれたラバウルとニューギニア最後の拠点となったウェワクは、特に訪問者が多い。1944年5月、ウェワクの西に位置するアイタベの激戦では、日本兵約1万人が戦死した。 その他、ポポンデッタ、マヌス島、カビエン、アロタウ(サンゴ海)、ブーゲンビル島などがある。
 

ショッピング

パプアニューギニアの代表的なお土産には、次の様なものがある。

  •  コーヒー:ハイランド地方で作られるブルーマウンテン種の高級コーヒー。
  • ビルム:ハイランド地方のカラフルな素朴な手編みのバッグ。
  • ドゥクドゥク:ラバウル地方のシンシンに登場するドゥクドゥクの人形。
  • ストーリーボード:セピック川流域の生活や出来事を木に彫刻した置物、飾り物。
  • 手彫り製品:黒檀のボールなど種類が多いが、真珠を飾ったものが素晴らしい。
  • クンドゥー:砂時計の形をした手鼓。
  • ガラムート:木をくり抜いて作った太鼓。優しい音色が心地よい。
  • 額縁のアート:蝶の羽でデザインされた壁掛け。
  • 蝶の標本:世界でも珍しい蝶の標本(輸出許可の付いたもの)。
  • 石鹸:天然素材で作られたマヌス産ナチュラルソープ。
  • 陶器:ロクロを使わない素朴な素焼きの壺など。
  • (セピック川流域のチャンブリ湖近くのアイボム(Aibom)村のアイボム陶器、マダン近くのヤボブ、ビルビル村のもの、ミルン湾アンフレット島民のものがある。)
  • 金製品:パプアニューギニアでは、金が取れるので金製品もお勧め。
  • マスク(主にセピック川流域の種族のもの)、武器(デコレーションとしての)弓矢、盾楽、槍等、楽器(ドラム、竹製の笛、陶器製の笛、ハープなど)
パプア・ニューギニアの食べ物

肉類はニワトリやブタが中心であるが、地方に住む人々は祝いごとや来客があった時などに食べる程度。特に、貴重なブタを料理する時は、一族が集まって賑やかな食事となるのは昔も今も変わらないようである。海の近くや川沿いに住む人々は魚を食べるが、奥地や高地に住む人々は鳥類やワニなどの爬虫類、小さな有袋動物などを食べる。

ローカル料理
よく知られているのは南太平洋地域で多い蒸し焼き料理で、パプア・ニューギニアでは「ムームー」と呼ばれている。地面を掘って熱した石を置き、その上にイモや魚、野菜などを香りの良い大きな葉で包んでのせ、さらに熱した石を被せて蒸し焼きにする。
セピック地方を中心に食されている「サクサク」と呼ばれる食べ物がある。湿地帯に生えるサゴヤシの幹を砕いて水にさらし、沈澱したでんぷん質を練って乾かしたものだ。味はなく、食べ方は焼くのが一般的。イモ類と同じで主食となる。

カイ・バー
都会なら何処にでもあるファースト・フードの店。チキンやソーセージ、イモ類、野菜類など、あらかじめ料理されたものが並んでおり、好きなものを選んで買う。カイ・バーでは冷やした飲料水も売っているので、市街を歩き回る時には持ち歩くようにしたい。