パラオ共和国の概要
パラオ共和国は、フィリピンの東750km、カロリン諸島の一部でミクロネシアの最西端に位置する。
パラオ諸島で最も大きいバベルダオブ島と首都のあるコロール島、さらに南のペレリウ島とアンガウル島は海抜が高く、一方カヤンゲル島やゲルアングル島は海面に少しばかり頭を出しているサンゴ環礁である。パラオ諸島は、ロックアイランドと呼ばれる島々を含む大小200の島で構成されている。北に位置するカヤンゲル島とガルワングル島、アンガウル島から、南に位置する南西諸島のいくつかの島を除いて、パラオの島々はひとつの堡礁の中にある。
パラオ最大の島バベルダオブ島は豊かなジャングルに恵まれており、ミクロネシアではグアムに次いで第2位の広さである。
パラオは1994年10月に独立、国連の第185番目の加盟国となった。独立後は、海外のデベロッパーからの熱い視線を受けることになり、国際的なホテルチェーンが高級リゾートを計画、またはオープンするなど開発が急ピッチで進んでいる。特に台湾からの観光業への投資が急増しており、それにともなって台湾からのチャーター便による観光客が増加している。
パラオへのアクセス
空路
日本からの定期直行便はない。通常はグアムで飛行機を乗り換えてパラオへ飛ぶことになる。グアムへは日本の9都市から直行便が運航されており、乗継いでパラオに入る。パラオへの便は現在のところコンチネンタル航空だけで週12便運航されている。そのほかには、日本からパラオへのJAL直行チャーター便が成田、名古屋、関空から月4〜5便ほど出ている。
成田からグアムへは所要時間3時間30分。グアムからパラオへは直行便で1時間10分だが、途中ヤップを経由するケースがある。グアム経由以外では、マニラや台湾の台北からコンチネンタル航空や台湾の航空会社のフライトがある。
パラオ到着
パラオ国際空港はバベルダオブ島にある。機内でパラオ共和国への出入国カードと税関申告書が渡されるので、到着までに必要事項を記入しておく。
飛行機のタラップを降りてターミナルまで歩き、すぐにイミグレーションがある。入国手続を済ませて手荷物を受取り税関の検査を受ける。入国審査は係官が少ないこともあって、予想外に時間がかかることが多い。
航空会社のチケットカウンター
コンチネンタル航空のチケットカウンターはコロール市街、郵便局の後ろにあり、午前8時から午後4時まで開いている。小さなオフィスで連絡がつきにくいことから、帰りの飛行機のリコンファームは、パラオに到着する前に済ませておきたい。
空港から市内へ
コロールの中心街へは車で約20分かかる。交通手段はタクシーかレンタカー、ホテルの送迎バス。出発前にホテルが決まっていたら空港までの出迎えがあるかを確認して、料金も聞いておくこと。
パラオ出国
出国時には、空港使用料として20米ドルが必要となる。空港のチェックイン・カウンターで搭乗手続をして荷物を預ける。グアムで乗り換えて日本に直行する場合は、最終目的地を日本と明確に指定しておかないと荷物だけグアムで降ろされることになる。
トラベル・インフォメーション
パラオ観光局
コロールの町の西側にあり、月曜から金曜日の午前8時から午後4時30分までオープンしている。スタッフは観光地やホテル、ダイビング・スポットに関する情報をもっており、また一般的な質問にも気軽に応じてくれる。(Tel: 488-2793、Fax: 488-1453)
銀行
通貨は米ドルで、ハワイ銀行とグアム銀行がコロールの中心にあり、月曜から木曜日の午前9時30分から午後2時30分まで、金曜日は午後5時まで営業している。
クレジットカードはほとんどのホテル、レンタカー・ショップ、ダイブ・ショップ、高級レストランで利用できる。
郵便局
パラオで唯一の郵便局がコロールにあり、月曜〜金曜日の午前8から午後4時まで開いている。パラオには熱帯魚や歴史的イベントの記念切手、花や貝類の美しい切手がある。
遠距離通信
コロールには民間テレビが1局と8チャンネルのケーブルTVがあり、24時間放映している。政府のラジオ放送局WSZBが午前6時30分から真夜中まで放送している。そのほかに1日数回のボイス・オブ・アメリカと他の海外ニュース放送がある。グアムの「太平洋デイリー・ニュース」は、毎日、飛行機でパラオに運ばれる。そのほかに地方紙Tia Belauが隔週に出る。両方とも、WCTCショッピングセンターなどで売られている。
メディア
国際電話はコロールの中心にあるパラオ・ナショナル・コミュニケーション・センターで24時間利用できる。国際オペレーターと連絡を取るためには、0をダイヤルする。
電気・電圧
電圧は110ボルト、プラグ形式は日本と同じ。
水
一般的に水道水は飲めない。地元住民も多くはミネラル・ウォーターを飲用している。(ただし、「パラオ・パシフィック・リゾート(ホテル)」は独自のシステムを持っており、飲用可。)
タクシー
公共の交通機関はタクシーだけで数社が営業しており、台数も多く不便はない。決まった乗り場はなく、街を流している車を止めて利用するか、ホテルやレストランで呼んでもらう。日本語を話せる運転手もいるので、時間を指定して送迎を頼むこともできる。タクシーにメーターは付いていないが、空港からコロールの中心地まで10〜15米ドル。4〜5分の距離なら5米ドルほどで、1時間チャーターすると20米ドル程度が目安。乗る前に料金を確認しておくのがトラブルを防ぐ方法だ。
レンタカー
島内を自由に移動したいのならレンタカーが便利。1日50米ドルが目安で空港やホテルで申し込める。ほとんどが日本車だが整備が悪く、ドライブの途中で故障することも十分に考えられるので事前のチェックが重要。
病院
政府の経営する病院(Tel: 488-2558)がコロールからコーズウエイを渡ったアラカベサン島にある。
チップ
チップやまくら銭の習慣はない。
ビザ、パスポート
30日以内の観光滞在はビザ不要。出国用航空券も不要。入国カード記入日数が滞在日数となる。詳細は、パラオ共和国大使館(TEL:03-3354-5500)、パラオ政府観光局(TEL:03-3354-5353)へ。パスポートは入国日から滞在日数+3ヶ月必要。
緊急連絡先
警察への緊急連絡はダイヤル911で、救急車あるいは消防署のダイアルは488-1411。
その他
夜間外出禁止令
パラオには夜間の外出禁止令があり、観光客を含むすべての人が、真夜中から夜明けまで戸外に出ることはできない。ただし、夜釣りに行く場合は例外である。
服装
また、パラオの人々はカジュアルな服装をしているが、町中で極端に肌を露出した服装やショートパンツ姿は好まれない。特にコロール以外の地方においては非難の眼差しを注がれることがあるので注意が必要。
社会と生活
一般の旅行者が伝統的なパラオ文化をその生活の中に発見することは難しい。しかし、パラオ人はまだ多くの伝統的な生活態度を維持している。一族の年長者を尊敬する風習はそのまま今日に引き継がれており、また、年長者があらゆる社会階層で重要な役割を担っている。
ヤップの人々に比べれば多くはないが、パラオには、ビンロウジに石灰粉をまぶし、キンマ (コショウ科) の葉で包んで噛む習慣がある。爽やかな気分になれるのだそうだ。
太平洋戦争の遺物
ペリリウ島などにはまだ少数ではあるが処理されていない弾薬が残っていたりするが、しかし、それを持ち去ることは法律で禁止されている。持ち去った場合には15,000米ドルの罰金が課せられるので注意したい。
見どころ
- ダイバーに人気が高く、初心者からベテランまで満足できるポイントが多いことで世界的に有名。また、シュノーケリング、フィッシング、スポーツフィッシングなどのマリンスポーツを楽しめる。
- 侵食によって海面部分を削られた岩が、熱帯植物に覆われ、200近くも海上に浮かんでいるロック・アイランドは、パラオで一番の観光スポット。半日、一日のボートツアーがある。
- 大戦の戦跡、南洋本庁跡、南洋神社跡などがある。
- ホテルのレストランには新鮮な魚介類が豊富にあり、市内には和食レストランも少なくない。
アクティビティ情報
ダイバーの憧れの場所、それがパラオ。ダイナミックで安心なダイビングを経験できるのはパラオが一番と言える。島の周りはダイビングスポットの宝庫であり、魚の種類が多く、マンタに会えるジャーマン・チャネルや神秘な景観のブルー・コーナーが人気の的だ。
パラオには、日本人が経営するダイビング・サービスや日本人スタッフのいるショップがたくさんあり、料金もダイバーの予算に合わせて用意されている。日帰りのダイブ・ツアーや無人島宿泊ツアー、クルーザーに連泊して回るツアーなどいろいろある。
シュノーケリング
シュノーケリングは誰でも簡単に水中散歩が楽しめるスポーツである。マスクとシュノーケル、フィンの3点セットがあれば、パラオの「水深70mまでOK」と言われる透明度の高い海で、たくさんのカラフルな魚たちを見ることができる。プライベート・ビーチでシュノーケリングを楽しんだ後に、浜辺のレストランで食べる朝食は、特に若いカップルに人気がある。なお、宿泊客以外でプライベート・ビーチに入るには別に料金が必要となる。
シュノーケリングに適したスポットは、たとえばロックアイランドやマラカル島の南端にあるアイスボックス・パークなどがあり、ボートで出かけるツアーに参加すれば無料で道具を貸してくれたり、経験のない人にはコツを手ほどきしてくれる。ツアーへの参加は、ホテルやコロール市街のダイブ・ショップなどで簡単に申し込める。
ダイビング
パラオは世界有数のダイビング・スポットがあることでも名高い。3つの海流が交差するパラオは潮の流れが複雑で、それだけに多種多様な海洋生物が出会う場所でもある。パラオのもっとも代表的なダイビング・スポットは神秘的な景観が楽しめるブルー・ホールやエイの仲間で幅が7m、体重は2トンにもなるマンタに出会えるジャーマン・チャネルだが、ほかにも60以上のドロップ・オフがある。ロック・アイランドを囲んでいる海には大型魚や回遊魚、砂洲魚が1,500種類以上も見られるし、沈没船の探索もできる。なだらかなドロップ・オフには美しいソフトコーラルがびっしりついているし、巨大なテーブルサンゴやエダサンゴなど、パラオのサンゴの種類はカリブ海のそれの実に4倍と豊富だ。
ベテランダイバーでなくても、ダイビングツアーに参加すればバラクーダやギンガメアジの群れ、海ガメやナポレオンまで見るチャンスがある。海水の平均温度が27℃、どこまでも見通せそうなパラオの海中風景は、ビギナーにとっても十分に楽しめる。人気のジャーマン・チャネルやペリリウ島に近いタートル・コープなどがお薦めだ。ビッグ・ドロップは、水深1〜2mのリーフから一気に250mにまで落ち込む世界で最も豪快なドロップ・オフでソフトコーラルや魚の種類が豊富。近くのニュー・ドロップはブルーコーナーと並んで大物との出合いの確率が高い。
ダイビングサービス
パラオの主なダイビング・サービスは10店以上あり、ほとんどのサービスには、日本人スタッフか日本語の話せる質の高いインストラクターがいるので安心できる。通常の2タンク・ダイブ料金は90〜120米ドルがほとんどだが、内容はそれぞれ個性的なので、自分にあったサービスをじっくり選ぶのがコツ。
フィッシング
内海でのんびり釣り糸を垂れるものから、リーフの外でのトローリングまでいろいろ楽しめる。北はカヤンゲルから南はアンガウルまで、絶好のポイントが数々あり、スポーツフィッシングはパラオのもう一つの楽しみ方だ。
ショッピング
パラオの代表的な民芸品としては、伝統的な生活スタイルや伝説を絵文字にして木の板に彫込んだ、ストーリー・ボードがある。高価なものは500米ドル以上、みやげ物としては50〜150米ドルが多い。ほかにはパンダナスで編んだバスケットや貝殻細工がある。
注意しなければならないのは、ウミガメやその甲羅で作られた装身具。絶滅の危険のある生物を保護するための国際協定により、日本をはじめ多くの国が持ち込みを禁止していることだ。
ストーリー・ボード (Storyboard)
ストーリーボードは、文字をもたなかったパラオの先人が、男性の集会所であったアバイの切妻や梁に、その歴史や伝説を絵文字として残したものを木版に複写したパラオの最もユニークな民芸品。
ストーリーボードの誕生は、1935年にパラオの絵文字文化の消滅を危惧した日本人の彫刻家(土方久功)の提案がきっかけとなったと言われている。
デューティ・フリー・ショップ Duty Free Shop
パラオ・パシフィック・リゾート内やパラオ・パレイシア・ホテルにある免税品店。たばこや酒類、化粧品その他のブランド品がある程度揃っている。
WCTCショッピングセンター WCTC shopping Center
コロールのメインストリートにある、パラオでいちばん大きいショッピングセンター。設立にあたっては、小額の投資を1人でも多くのパラオ人から受け入れる、という独特の方式でスタートしたことで、すべてのパラオ人の関心を集めて成功を確実なものにした。現在ではショッピングセンターのほかに、ウエスト・プラザ・ホテルの名称で5軒のホテルを経営するまでに成長している。
パラオ・ショップ Palau Shop
パラオでは一番のファッショナブルな衣料品の店。オーナーはドイツ人でプリント柄もエキゾチックで、オリジナルなTシャツも作ることができる。衣料品以外にもマンタやイルカの置き物などみやげ物も種類が多い。
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