コスラエ島はミクロネシア連邦の最東端にあり、面積116km2のひっそりとした島である。ミクロネシア連邦でも特にキリスト教の影響が強い土地柄で、住民は慎み深く、いつも微笑みを浮かべている。
コスラエ島は、サンゴ礁に囲まれた島のほとんどが熱帯性のジャングルに覆われ、ミクロネシアでもっとも開発されていない自然の美しさに富んだ火山島である。
ミクロネシア最大のマングローブの樹林、島を縁取る砂州と海岸、ハイビスカスが咲き乱れ、手を伸ばせばバナナやヤシの実に触れることができる。そして島は柑橘類、特にオレンジ、タンジェリンとライムが豊富なことで知られている。
地理・地勢
コスラエ島は116km2の面積を有している3角形の島で、チュークの主島ウエノ島に似ている。
コスラエ最高峰のフィンコール山は海抜620mの火山で「眠れる美女」の別称をもつ。島の70%が山で、15%がマングローブ地帯である。コスラエではレロとウトウェ、オカットの各港が水深の十分にある良港として知られている。
気候
コスラエの平均気温は26℃で年間を通してほとんど変化はない。年間降雨量は3000〜4000mmの間で夏場が多雨季。島の東側より西側に雨が多い。貿易風は12月から4月が強く、特に1月頃には吹き荒れる状態になることがある。5月から11月は北東からの弱い貿易風が吹き過ごし易い。
経済
貨幣経済で生活する人は政府機関を中心に全体の20%に満たず、ほとんどの人が農業と漁業の伝統的自給経済に従事している。主な農作物はバナナにライム、タンジェリン、タロイモであり、そのいくらかはグアムやマーシャル諸島に輸出されている。
人口と人々
コスラエの人口は約7,700人(2000年センサス)で、ミクロネシア連邦の全人口の7%と少ない。人口の約40%がコスラエの中心地レロとトフォールに、25%が島の北端のタフンサクに、南の半分に残りの35%が居住している。村はすべて海に面した海岸にあり、山間部に住む人はほとんどいない。
社会と生活
コスラエで最も顕著な特徴は宗教に関することである。コスラエ人のほとんどがキリスト教徒であり、その90%が会衆派教会に所属している。
1800年代後半にコスラエを襲った伝染病の影響が余りにも大きかったことから、生き残ったコスラエの人々は当時のキリスト教の宗派に対して絶対的な信頼を置いており、この傾向は年月を経てもほとんど変化していない。教会はコスラエのすべての局面に深く関与しており、結果として、他の宗派や宗教への転向者は、一族から追放されるような現状がある。
日曜は教会に
コスラエの日曜日は驚くほど静かで、完全な休養日と言うだけでなく、レクリエーションも制限されている。政府観光局のパンフレットには次のようなアドバイスがある。
日曜日には、1)男性は長ズボンに襟付きのシャツを、女性はドレスを着用する。2)教会の礼拝に参列し、友人を訪問し、読書をして寛ぐ。3)料理をしたり、働いたり、貝集めやシュノーケル、水上スキーあるいはスキューバ・ダイビングをしてはいけない。4)釣りをしたり、あるいは他のいかなる海洋生物も捕獲してはならない。5)酒類を飲んではいけない。
|