| 正式国名 | | | ヴァヌアツ共和国(Republic of Vanuatu) |
| 面積 | | | 1万2,190平方キロメートル(新潟県とほぼ同じ大きさ。世銀) |
| 人口 | | | 243,304人(2009年、国勢調査) |
| 首都 | | | ポートヴィラ(Port
Vila)(首都人口:45,700人、2009年) |
| 民族 | | | メラネシア系(94%)、英仏系(4%)、中国系、ベトナム系等 |
| 主要言語 | | | 公用語はビシュラマ(ピジン英語)、英語、仏語の3つ |
| 宗教 | | | ほとんどがキリスト教徒84%(プレスビタリアン、ローマ・カトリック、アングリカン、セブンス・デイ・アドベンティストほか) |
| 略史 | | | 1605年 スペイン人探検家キロスが発見
1906年 英仏の共同統治下に入る
1980年 英連邦の一員として独立。サント島反乱鎮圧 |
| 電話の国番号 | | | (678)+(相手先の番号) |
地理と地勢
ヴァヌアツは、南北約1,200kmにわたって比較的大きな13の島と70あまりの小さな島がY字の形に連なっている。北端のトレス諸島からソロモン諸島までは約170km、南端のアナトム島とニュー・カレドニアは約200km、東にはポート・ヴィラから約800km離れてフィジーのヴィチ・レヴ島があり、西には1,800kmほど離れてオーストラリアのケアンズがある。
80余りの島々のうち人が生活しているのは12島で、最大の島は4,010㎢のサント島、次いで2,069㎢のマレクラ島、3番目が980㎢のエファテ島、4番目が900㎢のエロマンゴ島と続く。
ヴァヌアツは日本と同じく環太平洋火山帯に属し、現在も9つの火山が活動中で、そのうちの2つは海底火山である。ヴァヌアツの最高峰タヴェマサナ山(Mt.
Tabwemasana)1,879mはサント島にある。ほとんどの島が起伏の激しい山並みを持ち、豊かな森林で覆われている。
気候
ヴァヌアツは南部が亜熱帯、北部が熱帯気候に属し、11月から4月までの夏季(雨季)は高温多湿で、6月から9月の冬季(乾季)は乾燥した比較的涼しい晴天が続く。熱帯気候に属する島では年間降雨量が4,000oを超える。
首都ポート・ヴィラは1月から4月に雨が多く、特に3月は300oを超える。最も少ないのは8月で平均80oほどである。12月から2月は30℃まで気温が上がるが、冬季は20℃を下回ることもある。夏場はサイクロンの季節でもあり、1987年にはサイクロン・ウマがポート・ヴィラを直撃し、多くの家屋が崩壊して市街は平らになるほどの大打撃を受けた。
政治
| 政体 | | | 共和制 |
| 元首 | | | イオル・ジョンソン・アビル(2009年9月就任、任期5年) |
| 議会 | | | 1院制、52議席、任期 4年 |
| 政府 | | | 首相:エドワード・ナタペイ(2008年9月就任) |
- 政治状況
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ヴァヌアツは大統領を元首とする共和制で、行政の実権は首相にある。議会は1院制で議席数は52、任期4年。内閣は議員の中から首相の指名によって選ばれる。このほかに部族の首長で構成される評議会があり、伝統的な習慣と憲法上の問題について議会にアドバイスする。
内政面では、過去、英国とフランスによる共同統治が行われてきたが、1980年に独立し、初代首相には独立運動のリーダーであったウォルター・リニが就任した。その後、英語系の国民連合党(NUP)と仏語系の穏健政党連合(UMP)が政権争いを繰り返し内政は不安定な状況が続いたが、1995年の総選挙で両派の連立政権が成立して関係は幾分修復された。しかし、国民連合党(NUP)の分裂により不信任案が可決され、1998年1月に連立政権が崩壊。その後、ヴァヌア・アク党(VP)が政権を掌握するも国民連合党による不信任案の提出で辞職に追い込まれた。
2004年7月の選挙により、サージ・ボオール率いるヴァヌアツ共和党(VRP)が連立政権を樹立したが、ボオール首相の単独台湾訪問に端を発する台湾との外交関係樹立政策に内閣不信任動議が提出され、可決された。同年12月、新首相に副首相であったハム・リニ(英系)が選出され、その後2年間、同政権は度重なる内閣不信任動議を否決しながら政策運営を続けた。2007年半ばに内閣改造を行い8政党からなる連立政権を築いた。
2008年9月の総選挙でVPが第1党となり、多数派工作の結果ナタペイVP党首が首相に選出された。
外交
- 基本方針
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外交関係の多角化、南太平洋諸国、とくにパプア・ニューギニア、ソロモン等メラネシア諸国との連携強化、非同盟主義の推進、各地(ニューカレドニア等)の独立運動を支援、反核政策を推進している。
経済
| 主要産業 | | | 伝統的経済部門(全人口の80%、GDPの20〜30%)と、近代部門(観光、その他タックス・ヘイブンを利用した金融活動等)の二重構造。 |
| GDP | | | 51,980百万ヴァツ(2007年、ヴァヌアツ統計局) |
| 1人当たりGDP | | |
227,206ヴァツ(2007年、ヴァヌアツ統計局) |
| 経済成長率 | | | 6.8%(2007年、ヴァヌアツ統計局) |
| 物価上昇率 | | | 4.0%(2007年、ヴァヌアツ統計局) |
| 通貨 | | | ヴァツ(Vatu) |
| 通貨レート | | | 1ヴァツ=1.02円(2008年平均、ヴァヌアツ中銀) |
- 経済概況
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これまでのヴァヌアツ経済はタロイモやヤムイモが中心の自給自足農業とコプラの輸出が中心で、恒常的な輸入超過による赤字を外国からの援助で補填してきた。
このような状況で1997年半ばよりアジア開発銀行(ADB)とオーストラリアを中心とする援助国の協力の下、大規模な行政・経済改革「包括的改革計画」を実施し、2003年には中期計画「優先課題・行動計画」を策定した。
この結果2000年代前半の低成長を脱し目覚しい経済成長を遂げ、他の発展途上国の経済開発のモデルとも見なされた。2007年のGDP成長率は6.8%を記録し、インフレは4.0%、外貨準備は記録的に増加し通貨も安定した。
人口の70%が全土で自給自足農業を営む状況は基本的に変わらないが、近年、農業の多様化によりココアや牛肉の輸出が増加し、特に牛肉はコプラに次ぐ輸出実績を挙げている。 また、観光産業を中核とするサービス産業の発展と土地開発・建設への投資の増加は好調な経済の牽引役となっている。現在、経済・サービス活動は2つの都市部(ポートヴィラ、ルーガンヴィル)に集中しているが、サービス産業はGDPの81.7%を占め,
これについでGDPの15.6%を占める農業と共に重要な産業となっている。
観光振興を積極的に推進した結果、2000年には10.5万人だった観光客は、2008年には19.7万人となり約90%増加した。また、ヴァヌアツを金融センターとして利用している世界約2,300の企業から齎される外貨収入は毎年150万米ドルにおよび、その総資産は2008年時点でおよそ100億米ドル
また同年の外貨準備は1億19百万米ドルとなっている。
貿易
| 貿易総額 | | | (2007年、バヌアツ統計局)
輸出:3,038百万バツ
輸入:20,578百万バツ |
| 主要貿易品目 | | | (2007年)
輸出:ココナッツオイル(22.1%)、コプラ(21.8%)、カバ(19.9%)
輸入:輸送機器(24.8%)、鉱物燃料(18.2%)、食料・動物(17.3%) |
| 主要貿易相手国 | | | (2007年)
輸出:EU(23.1%)、ニューカレドニア(13.3%)、日本(7.3%)、豪(4.3%)
輸入:豪(31.3%)、NZ(16.8%)、シンガポール(12.5%)、フィジー(9.1%) |
経済協力
| 日本の援助実績 | | |
| 2007年度 | 2007年度までの累計 |
| 有償資金協力 | なし | なし |
| 無償資金協力 | 9.21億円 | 89.43億円 |
| 技術協力 | 4.84億円 | 51.34億円 |
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| 主要援助国 | | | (百万ドル、2006年、DACベース)
豪州(21.51)、NZ(7.00)、仏(5.14)、日本(3.91)、米(3.23) 合計41.43 |
日本との関係
| 政治関係 | | | 1980年 7月 独立式典に特派大使を派遣
1981年 1月 日本との外交関係樹立
1993年 11月 在京ヴァヌアツ名誉総領事館開設(2003年まで) |
| 対日貿易 | | | (2008年、貿易統計)
輸出額:3,381,275千円
輸入額:4,903,798千円
主要輸出品: (2007年)魚介類(95.4%)、肉類(4.4%)
主要輸入品: (2007年)輸送機器(56.1%)、一般機械(26.6%) |
| 日本の直接投資 | | | 24件、206億円(平成元年〜17年度累計) |
| 文化関係 | | | 国際交流基金より昭和59・60年の両年度に、バレーボール指導のためのコーチを派遣 |
| 在留邦人 | | | 85名(2007年10月現在) |
| 在日ヴァヌアツ人 | | | 5名(2008年末現在、登録外国人統計) |
社会と人々
2009年の人口は約24.3万人で、そのうち約2,000人がアジアや太平洋諸島からの移住者、約1,500人がヨーロッパ人である。人口の約70%がエファテ島とエスプリッツサント島、マレクラ島、タンナ島で生活している。ヨーロッパ人の大多数がポートヴィラとルーガンビルに住んでおり、ルーガンビルの街並みはヨーロッパを感じさせる。
ヴァヌアツは長い間英国とフランスの統治下にあったが、他方伝統的な首長による統治が現在でも続いており生活の重要な規範となっている。少ない人口にもかかわらず、言葉は村ごとに異なり、その数は実に100を超える。また、冠婚葬祭の習慣から社会のシステムまで多種多様で、島によって異なるのは勿論、大きな島では地域によっても異なる。
このような状況で村人相互の意思疎通を図るため、国語をビシュラマ語(ピジン英語)と定め、英語とフランス語も公用語としている。部族に伝わる古くからの習慣に英国とフランス文化(キリスト教)が共存し、互いに影響しあって穏やかで「和」を大切にする独特の文化を育ててきた。
教育
教育は2国統治の影響を今日も引き継いでおり、小学校の授業では英語かフランス語が使用され、授業以外の会話はビシュラマ語となる。
宗教
宗教は90%以上がキリスト教徒で、その半分が長老派に属し、次いでカトリックと英国国教会が多い。一般には村全体が一つの教会に属しているが、中には異なった宗教を信じる人々がそれぞれに固まって一つの村に共存している場合もある。また、離島に住む人々は、現在でも伝統的な宗教を信じる人も少なくない。
在日政府機関
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